Invincible~虎に翼~【完】


心羽は目を瞑り息をゆっくり吸った。


頭の中に浮かべるのは、大虎の顔。


あの堂々としていて、真っ直ぐに覗きこむ様な瞳。


ピンと伸びた背筋、強い、オーラ。


大丈夫。


心羽は心の中で唱えた。


大虎さんが言ってくれた。私はちゃんと口に出して言うって。


誰が相手でも、同じ。


怖がって殻に閉じこもれば、聖が喜ぶだけだ。



「聖、くん」


『なーぁに』


「私、戻りたくないから」


『まーたまた。あ、もしかしてあの時の事、まだ気にしてるの?俺が他にもたくさんペット飼ってたって』


「……?」


『ごめんね、ココの他にもペットが沢山いて。ココは優しいから他のみんなに遠慮しちゃったんだよね?それで俺から離れちゃったんでしょ?』


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