Invincible~虎に翼~【完】

9 脅かす影と護る光 /4






大事なものだけを大きな鞄へと詰めると、大虎がソレを持ち心羽を抱き寄せるようにしてアパートを出た。


アパート下で待つ一番大きな黒塗りの傍にはライト。


その前後にも同じような車があり、周りを警戒する様に大虎の部下たちがズラリと立っていた。


乗り込むと素早く発車した車の中、大虎は震える心羽を抱き寄せた。



「……俺のせいだ」


「……え?」


「俺と関わったせいでお前が狙われた」


「大虎、さん?」



辛そうに眉を寄せる大虎を心羽は見上げた。



「お前はただのカフェ店主で、俺みたいな裏の世界も知ってるヤツと一緒にいるような女じゃねぇ。……お前をコレ以上、危険な目に合わせたくはない」


「っ、」





「心羽。お前は俺と一緒に居ない方が……いい」


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