Invincible~虎に翼~【完】

10 プラス /1





「ほら、これでも飲め」



地下駐車場の片隅に座りこむ心羽に差し出されたのは、ハーブティ。


差し出したその腕を手繰るように見上げれば、白衣のその男は早く受け取れと言わんばかりに眉を寄せた。



「ずっとここで待つつもりか」



心羽がカップを受け取ると隣に座った矢部が心羽をちらりと見て、もう一つ持っていた方へと口を付けた。



「……あ、そんなことは考えてなかったです」


「……はぁ?」


「え?」


「大虎を待つためにここに居るのかと思ったんだが?」


「あー……なんていうか、」



心羽は目を伏せると一度貰ったハーブティをすすり苦笑を洩らした。



「……ここのみなさんと一緒に居たかったんです」


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