Invincible~虎に翼~【完】

10 プラス /3





大虎達はビルの地下駐車場へ戻ってくると車から降り立った。



「……っ、……」


「あー……トラちゃん、落ち着いて?」


「……引田と話してる時よりよっぽどキレてるな」


「キレてる種類が違うのはわかるけど、俺こっちのタイガーの方が怖ぇよ」


「何言ってんだ銀。引田にキレてたのだって、盗撮あってこそだぞ」


「……あ、」



目の前で座り腕を組んで俯く男は寝ているのか。


大虎はおもむろに斜め後ろに手を出すと、その掌にブシのペンがそっと載せられた。


大虎はそのペンを持ち軽く数度素ぶりをした直後、男の頭めがけて投げる。


結構な勢いで飛んで行ったペンは見事、ガッという音と共にあたり、当てられた方が漸く顔を持ち上げた。


0
  • しおりをはさむ
  • 408
  • 3211
/ 410ページ
このページを編集する