Invincible~虎に翼~【完】

11 虎色のdesire /1





朝。


クローゼットの前、ネクタイを結ぶ姿を通りすがりに盗み見する心羽。


気付かれないようにささっといなくなる気配に大虎はくつりと肩を揺らす。


揃って軽く朝食をとり、片づけを済ませるとぱたぱたと移動する足音。


寝室の奥、新たに置かれた白いドレッサーの前、緩く髪をまとめる姿を盗み見するのは、大虎。


ピアスをつける仕草に引きつけられて、後ろから心羽のウエストへ腕を滑らせると、反対の耳にキスをした。



「っ、くすぐったい」



じっと見つめる視線に頬を染め、鏡越しに大虎を見れば。



「コレ、毎日つけてるな?」



もう一度、ピアスの部分にキスが落ちた。



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