Invincible~虎に翼~【完】

番外<11章1節と2節の間>編 /白衣を翻して(矢部)


なんとなく調子が出ない。


心羽は心の中、疲れかな、などと思いながら、しかしいつも通り支度して。


ビルの下、見送る大虎やライトたちへとひらりと手を振った。


カフェのドアを開き、掃除を始める。


ビルに視線を向ければ、2階の医務室の窓があいていて、ひらりと白衣を身に纏いながら矢部が軽く手を挙げた。


それに心羽も手を振って、ドアにかかるプレートをopenの文字へと反し、店へと入った。


午前中はいつも通り。


訪れる客に淹れるコーヒーの傍らランチの準備などをして、昼になれば近くのOLが店に顔を出す。


今日は暑いからアイスコーヒーにする!という元気な声に笑って頷き、帰りはドアまで見送った。

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