Invincible~虎に翼~【完】

番外<11章1節と2節の間>編 /輝く友情のシルバー(銀)



「おじょー、コーヒーくれー」



カフェ『ciel』のドアを開けると同時に言われるセリフに、心羽はくすりと肩を揺らした。



「銀さん、休憩ですか?」


「おぉ。みんなちょっと忙しそうなんだけどよ、俺は一足先に区切りついたから、休憩ってとこだ」



銀は髪をくしゃりとかき混ぜると、髪をとめていた細いカチューシャをつけなおした。



「髪、長くなってきてうぜぇ」


「あ、でもそうやって前髪上げてるの、似合うけどな……」



心羽の言葉に僅かに頬を染めた銀は、こほんと一つ咳払いをして、出されたコーヒーをすすった。



「なー、お嬢。お嬢は美容室、どこいってんだ?」


「美容室?私は大学通ってた時からずっと行ってるところかな」


「ふーん……近いのか?」


「んー、私の住んでたアパートの駅一つ向こうだから、近いと思うけど」


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