Invincible~虎に翼~【完】

窓から見下ろすその後ろ姿は何を考えているのだろうか。


煙草に火をつけ深く吐くと、大虎が口を開いた。



「……空いてる時間はいつだ?」



その一言で、ライトは記憶しておいた時間帯、それもこれから足を運べるそれをはじき出す。



「やっぱり閉店前30分は、ここらのサラリーマンもコーヒーよりは呑みに行くでしょってことで、空いてるみたいだよ?」


「そうか」



ライトはブシと視線を送り合い、口の端を持ち上げた。


既に片付いた書類などを纏め、ブシはゆっくり腰を上げる。


その際、ライトにだけ聞こえる声で呟いた。



「健闘を祈る」



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