Invincible~虎に翼~【完】

3 ゆっくり流れる /3





土日を挟んだ月曜日。


心羽は大虎を目の前にほっと息を吐いたのもつかの間、開いた店のドア、入ってきた男を見ると一瞬にしてネコを被るだけ被った。


もはや、防御反応だ。


誰も自分を傷つけ様としているわけではないのはわかっている。


だが、無意識にそうなってしまうのはこれまで培った習慣から仕方がなかった。



「いらっしゃいませ」



決して大きな声ではない。



「被っただろ」



呟くように言ったのは大虎で、心羽は大虎だけわかるように眉を下げた。



「だってしょうがないんです」



入ってきた男は一度心羽を見止め、カウンターに座る大虎の隣へと腰掛けた。


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