Invincible~虎に翼~【完】

4 きっかけと確信 /1





店のドア、カランと少しくぐもった音が鳴った。


入ってきた人物を見止めると心羽はほっと息を吐いた。



「いらっしゃいませ」



その声が他の客が来る時より大きい事は本人は気がつかないが、気付いた方は口の端を持ち上げて、心羽の目の前、既に定位置となったカウンター席の奥から2番目へと腰を下ろした。



「ふふっ、もうそろそろ大虎さん来るかなって思ってました」


「ククッ、思った通りだったな」


「はい。だっていつもこの時間ですもん」



ランチが終わり以降ゆっくり時間を過ごして帰って行く客。


その客たちがいなくなった頃、夕方と呼ばれる時間帯に大虎は足を運ぶ。


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