哀れなリンゴ【完】

自信を持って



椎名さんが熱を出し、高校時代のお友達が来た日からかなりの日数が経っていた。


あの日は結局、病み上がりの椎名さんにゆっくり寝て貰いたくて、私はご飯を作って帰る事にした。


『泊まってけば』なんて耳元で甘く囁かれて、気持ちもグラついたけど、次の日仕事と言っていた彼が心配で無理やり帰ってきた。


だって、絶対私が居たらゆっくりしてくれない…そう思ったから。




そう考えてたけど…
今は後悔している。



あの日泊まれば良かったと…


少しでも長く彼と過ごせば良かったと…



こんなにも長く彼に会えなくなるなんて、思いもしなかったから。


0
  • しおりをはさむ
  • 414
  • 117
/ 225ページ
このページを編集する