心配しないで

やっと離してあげると



「もー!!」



当然麻央は怒る



「可愛かったぞ?」


さっきの顔を思い出すと思わず

ブッと吹き出た



「よく言うわよ。
ほんっと自分の顔はいいからって
私の顔をおもちゃみたいにして

もうっ!ひどいわねー。」




かなり怒っているのか
だんだんと声が大きくなって言っている



「そんなでけぇ声出しってっと、起きるぞ?」



そう言った瞬間




「…んー?まぁま?」



莉愛が起きる




「あー。ごめんね起こしちゃって莉愛。」




さっきまで子どもみたいだったのが
子どもの声が聞こえた途端
麻央は母親の顔になった



こうしてっと大人に見えるんだが
まだ高校生だもんな


なんかこいつをほっとけねぇんだよな


なんでだろうな
なんか惹かれんだな



この時の俺は
まだこの気持ちが恋だということに
気付いていなかった



end


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