僕らアメフト同好会~ちびマネ×女嫌いエースの恋~【完】

 先輩たちが新入生を捕まえてくるたびに、「お前誰だ?」以下、同じような会話が繰り返される。

 だんだん受け付け作業も慣れてきた頃、満面の笑みを浮かべた清田主将が、めったにお目にかかれないほどの美少女を連れて戻ってきた。


 色白で、大きな瞳はパッチリ二重。緩めのパーマを掛けてあるのか、ふわふわの柔らかそうな長い髪……。

 その美少女は清田主将ともう一人のスタジャンを着た先輩に両腕をがっしりと捕まれ、やっぱり怯えたような表情を見せている。


「ま、とにかく座ってくれ」

 女の子が主将に促され、本当にしぶしぶといった感じで椅子に座る。

「香奈、ジュースとって」
「はい」

 クーラーボックスに冷やしてあったジュースを手渡す。

 清田主将はそれを美少女に差し出し、私の時よりもはるかに愛想のいい笑顔をふりまきながら話し始めた。

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