僕らアメフト同好会~ちびマネ×女嫌いエースの恋~【完】

☆第3クォーター☆ /第2話 釣り対決(2)


「おい香奈、任せたぞ」

「はい。どんな風にして食べましょうか?」

「刺身が食いたい。あと煮魚も」

「わかりました」

 平川がクーラーボックスとスーパーの袋を抱え、泰吉先輩の部屋の台所へと向かう。

「――あいつ、料理なんてできるんですか?」

「あぁ。意外なことにかなりできるぞ」

 料理ができるという事実にも驚いたが、それ以上にそのことを知っている泰吉先輩と、慣れた様子で台所に立つ平川の姿に驚いた。

 よくこの部屋に来て飯を作っているんだろうか。――自分の男でも何でもないのに?


「司、冷蔵庫からビール取ってこい」

「はい」

 何かすっきりしない気分で立ち上がる。

 ビールを数本手に取り、真剣な面持ちで魚をさばく平川へと目を向けた時、その手際の良さに思わず感嘆の声が出た。

0
  • しおりをはさむ
  • 191
  • 502
/ 251ページ
このページを編集する