僕らアメフト同好会~ちびマネ×女嫌いエースの恋~【完】

☆第4クォーター☆ /第3話 F大戦



 青空に浮かぶ、乗れちゃいそうなぐらいくっきりとした白い雲。

 文句なしの晴天に恵まれたその日、いよいよ秋季リーグ開幕戦、因縁のF大との試合当日を迎えた。


 清田主将たち4年生の花道を飾るために、絶対に勝たなければならない試合。

 他の一年生と共に一足先に会場につき準備を進めていると、集まってきた先輩たちが次々に声をかけてくれた。



「おっ、香奈、もう大丈夫なのか?」

「はい、もうすっかり元気です。ご心配をおかけしました!」

「お前でも体調崩したりするんだな」

「そうなんですよ。自分でもびっくりで」

「香奈わりぃ、テーピング頼む」

「あっ、はい!」


 あちこちで声をかけられつつ、いつものように慌ただしく動き回る。

 冗談交じりにみんなと話しながら、改めて、今自分にとって一番大切なものが何かということを実感させられていた。


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