僕らアメフト同好会~ちびマネ×女嫌いエースの恋~【完】

☆第4クォーター☆ /第7話 14対1のコンパ



 部室での一騒動の後。

 清田主将からいつものごとく言いくるめられてしまった私は、結局普段どおり、午前、午後の練習に参加することになった。


 すっかり暗くなった道を、パートのみんなと部室へ向かって歩き出す。

「あー、腹減ったなぁ。司先輩、帰りにみんなで『ゆり』にでも寄っていきませんか?」

 小太郎が日焼けしてますます精悍になった顔で微笑む。

「そうだな、いくか」

 うーん、今日は泉川先輩と約束があるから私は行けないんだけど、どう言って断ろう。

「あの、今日は私、ちょっと用事があって……すみません」

 別に悪いことをしているわけじゃないのに、隠さなきゃと思うだけで自然と後ろめたくなるものなんだな。


「あれ? 香奈ちゃんもしかして、可愛くなった途端、誰かにデートでも誘われた?」

 小太郎の的外れな問いかけに、ぶんぶん首を振って否定する。

「違うって、そんなわけないじゃん」

 何気に時計を見ると、もう約束の時間の30分前。大変だ、汗だくだからシャワーを浴びて行きたいのに!

「すみません、時間がないから先に行きますね。お疲れ様でした!」

 荷物をしっかりと抱えなおすと、大急ぎで部室へと向かった。




0
  • しおりをはさむ
  • 191
  • 503
/ 251ページ
このページを編集する