僕らアメフト同好会~ちびマネ×女嫌いエースの恋~【完】

☆第1クォーター☆ /第6話 変身開始


 今度こそ全力で「やめます!」と主張した私を、清田主将は「悪かったな」という全く心のこもってない謝罪一言であっさり片付けた。

 そしてお詫びのしるしにと、ほとんど無理やり晩御飯を食べに連れて行かれた。


 入ったお店はS大運動部の食べ盛りさんたち御用達、古びた定食屋で、その名は「ゆり」。店のおばちゃん(おばあちゃん)が、百合さんという名前らしい。

 値段はとっても安いのに、とにかく量がハンパない。

 ご飯の量はお茶碗二つ重ね合わせたような綺麗な山盛りだし、おかずの量もすごくって、思わず「お持ち帰りできますか?」と聞いてしまったほどだ。

 そして「痩せすぎだ、もっと太れ!」と隣で睨みを聞かせる清田主将のせいで吐きそうなほどご飯をお腹に詰め込んだ私は、そのまま清田主将の家へと連れて行かれることになった。



「ただいま」

「おかえり!」

 一人暮らしのはずの清田主将の家で待っていたのは、とっても美人な年上彼女、麗子さん。


「はじめまして。あなたが香奈ちゃんね? 会えるのを楽しみにしていたのよ」

 指先まで美しい麗子さんに導かれ部屋の中へ入ると、ソファーに座らされる。

 麗子さんは「飲み物を用意してくるわね」と言って、そのままキッチンへと歩いていった。

0
  • しおりをはさむ
  • 191
  • 502
/ 251ページ
このページを編集する