僕らアメフト同好会~ちびマネ×女嫌いエースの恋~【完】

☆第1クォーター☆ /第10話 野良猫vs肉食獣

 清田主将の部屋から逃げ出した翌日――仮入部最終日。

 私は朝から、なんともいえない緊張感を味わっていた。


 きっと今日、RB担当にするって話が出るんだよね? 司先輩、絶対嫌な顔するだろうな。

 そもそも私、正式に入部することができるのかなぁ……。


 不安を抱えたままで講義を終え、いよいよ部活へと向かう。

 ウォーミングアップ、パート練習、そして全体練習まで終わり全員が集合した時、いよいよ清田主将が話を切り出した。


「今日は仮入部最終日だ。最後まで残った1年はマネージャーの平川を合わせて8人。こいつら全員の入部を認めるのに異議があるやつはいるか?」

「異議なし!」

 反対の声はどこからも上がらず、ほっと胸をなでおろす。

 でも順調なのはそこまでだった。


「新入部員のポジションについては、例年通り希望を重視しつつ個々の適性を見て決定していく。そしてマネージャーの平川については、ランニングバック(RB)担当とする」

 ほんの少しざわめきが起こる。

 不安が頂点に達して俯いた時、予想通り、司先輩の冷たい声が上がった。


「必要ありません」

「何だ、司」

「RBに担当マネージャーは必要ありません。もっと人数の多いパートへ回して下さい」

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