神様への質問【完】

神様への質問 /18 本当の気持ち


「沙良、まだ起きてる?」


 お風呂を出て部屋でくつろいでいると、ノックの音の後にパジャマ姿のお姉ちゃんが顔を覗かせた。


「うん。どうかした?」


 部屋に入ってきたお姉ちゃんは、お茶の入った二つのコップをテーブルに置くと、その場に腰を下ろした。


「シン君の話を聞き足りなかったから」


 そう言ってニヤリと笑う。


 もしかして、ずっと一緒に暮らしていたのを気付かれちゃったのかな?


「シンの話?」


 怒られるのを覚悟しながら、おそるおそる尋ねる。


 お姉ちゃんは少し真剣な顔になって、私をじっと見つめてきた。


「ねぇ沙良。あんたシン君のことを好きなんでしょう? そしてシン君も沙良のことが好きだと言っている。……違う?」


 少しの嘘も見過ごさないような強い眼差しに、言葉を失う。


 そんな私を見て、お姉ちゃんが苦笑いをした。


「やっぱりね。沙良は本当にわかりやすいもの。

あんたが教えてくれたシン君の言葉だって、ほんの数日間言葉を交わしただけの女の子にかける言葉じゃないと思うよ。

沙良への愛情がたくさん詰まってる」


 お姉ちゃんの言葉に、ずっと我慢していた涙がこみ上げてくる。



「沙良、ちゃんとこれからの約束をして帰ってきた? シン君の連絡先を知ってるの?」


 私の表情を見たお姉ちゃんが、心配そうに言葉を畳み掛けた。





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