神様への質問【完】

神様への質問 /3 出会い


 絵葉書にあったビーチは、家を出てほんの10分ばかりの所にあった。



「うわぁ、綺麗! 絵葉書そのままだ!」


 白い砂浜に、エメラルドグリーンに輝く遠浅の海。


 5月中旬の風は十分に夏の訪れを感じさせるものだけれど、思ったよりもさらっとしていて気持ちがいい。


 歩く度に足元の砂がキュッと音を立てる。


 この砂も珊瑚の欠片で出来ているのかな?


 波打ち際までたどり着くと、迷うことなく靴を脱いで足を浸した。



「きもちいい!」


 冷たすぎない、ちょうど良い水温。


 透明度の高いこの海では、浸した足の指先まではっきりと見る事ができる。


 そのほんの少し先を、青色の熱帯魚の群れが横切っていった。



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