神様への質問【完】

神様への質問 /4 シンの家

 翌日、いつもより長く時間をかけて準備した私は、はやる気持ちを抑えながら昨日の砂浜へと向かった。


 “明日になったら、またシンに会える”


 そう思うと嬉しすぎて、待ち遠しくて、昨夜はなかなか寝付けなかったほど。


 無事に着いているか心配して電話をかけてきたお母さんにも、『なんだかとても楽しそうね』と言われてしまった。




 
 砂浜へと続く木立の間の道を抜けると、約束の時間よりまだ大分早いのに、シンはもうそこで待っていてくれた。


「沙良。おはよう」


 私に気付き、あの人懐っこい笑顔で笑ってくれる。


「おはよう。シン」


「早速これ。昨日の写真だよ」


 封筒を受け取り、そっと中の写真を引き出す。


 一目見た瞬間に、声を上げて笑ってしまった。


「すごい! ため息が聞こえそうなほどがっかりしてるね、私」


 そこに写っていたのは、すねたような顔で肩を落とす私と、不釣合いなほどに美しい海。


 写真の中の私は今にも動き出しそうで、全くカメラの知識のない私でもシンはすごいなって思った。


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