神様への質問【完】

神様への質問 /5 一緒にいたい


翌日、朝から気分転換の為に家の近くを散歩してみる事にした。


 忘れようと思っても、考えるのはシンのことばかり。



 朝露に濡れた白く美しい花


 南国らしい石垣に囲まれた家々


 そしてすっきり晴れた青空さえも、今は何故だか味気ないものに感じられる。



 繰り返し頭に浮かぶのは、低くて優しいシンの声


 日に焼けた人懐っこい笑顔


 黙って何か考え込むときの大人っぽい表情……。





 シン、あなたは今頃何をしているのかな? 

 まだ寝てる?


 それとも、あのテラスで一人でコーヒーでも飲んでいるのかな?




 このまま、あのコテージに訪ねていってしまいたい。



 でも、行ってどうするの? 



 “会いたかった”なんて言えないくせに。




 好きになればなるほど、別れが辛くなるだけなのに……。





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