神様への質問【完】

神様への質問 /2 旅立ち

 翌日、私は笑顔のお母さんに見送られて家を出発した。


 ずっと憧れていた景色を見るために。


 そして、静かな場所で一人きりになって、ずっと探し求めていた答えを見つけるために……。






 飛行機を降り、バスに揺られること20分。


 やっと目的地に到着し、早く海を見に行きたい気持ちを抑えて、地図を片手にしばらくの間滞在する家を探す。


 絵葉書を送ってくれたおばさんが以前住んでいた、海の近くの小さな一軒家。


 おばさんは数年前に旦那さんの転勤に付いて行った為、今は空き家になっている。


 10日間の滞在中、そこを貸してもらえる事になったのだ。



「あったぁ! ここだ!」


 地図に導かれて辿り着いた場所に、ちゃんとおばさんの苗字が書かれた表札が掛かっている家があった。


 こざっぱりとした小さな平屋で、庭には南国らしい綺麗な花が咲いている。


 おそるおそる玄関を開けると、事前に人に頼んで掃除してくれていたらしくて、とても快適そうだった。




 荷物を置いて、ソファーにごろんと横になる。


 やっぱり結構疲れちゃうものだな。

 
 はじめての飛行機で気が張っていたせいかもしれないけれど……。


0
  • しおりをはさむ
  • 128
  • 494
/ 127ページ
このページを編集する