神様への質問【完】

神様への質問 /11 写真立て


 旅行7日目の朝が来た。


 シンの側にいられるのは、今日を入れてあと3日。


 4日後――つまりここに来て10日目の朝には、私はシンの元を去らなくてはならない。


 夜一人でベッドに寝ている時は、どうしてもその事を考えて泣いてしまう。


 だけど、シンと一緒にいる間は敢えてそれを考えないようにして、最後の一日まで笑顔で楽しもうと心に決めていた。





「シン、起きて? 朝ごはんができてるよ」


 目を開けたシンが私を見て嬉しそうに微笑み、日焼けした腕を伸ばして私を引き寄せ、キスをする。


 でも絶対にキスだけで、それ以上のことはしてこない。


 最初に『手を出さない』って約束したせいなのかな。


 気持ちが通じ合ったあとも、シンはそれまでと変わらず一人でソファーに寝ていた。



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