神様への質問【完】

神様への質問 /12 花火


 夕食の後、暗くなるのを待ってシンのコテージの前で花火を始めた。


 私のはオレンジ色、シンのは緑色の炎が吹き出している。



「なんか、すごく懐かしい気がしない?」


 暗闇に輝く眩しい光も、このもくもくした煙も。


「俺は沙良よりずっと懐かしいよ」


 あ、そっか。シンってもう27歳だもんね。もし、小学生以来だとしたら……


「もしかして、15年ぶりくらい?」


「いや、20年いってるな」


「本当に!?」


 それはすごい。懐かしすぎるだろうなぁ。


「シンは花火大会を見に行ったりしないの?」


 花火の写真とかは見かけなかった気がするけれど。


「全くないな」


「そうなの?」


 私はその返事に驚いたけれど、シンは私の反応に驚いたみたい。


「沙良はよく行くの?」


「うん、毎年。……家の近くでね、毎年10月に季節外れの花火大会があるの」


「へぇ、珍しいな」


 そういえば、なんでその時期にやるんだろう。


 毎年当たり前のようにあるものだから、考えた事もなかったな。



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