僕らアメフト同好会 短編集【完】

短編集 /第3話 交際宣言


番外編第三弾。
前半は香奈視点、後半は司視点になります。



(香奈視点)


 ――先輩の卒業を間近に控えた、12月中旬。

 立ち寄ったコンビニで温かいお茶を2本買うと、駐車場で待つ司先輩のもとへと向かった。


「すみません、お待たせしました」

「大丈夫か? 顔色悪いぞ」

「あんまり大丈夫じゃないです」


 お茶を一本手渡し、助手席のシートにぐったりと身を任せる。

 司先輩は呆れたような視線を向けると、また車を車道へと滑らせた。


「自分の家に帰るだけなのに、なんで腹を下すほど緊張するんだよ」

「だって、相手は幸子なんですもん。いったいどんなことが待ち受けているか……。司先輩こそ、どうしてそんなにいつも通りでいられるんですか?」

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