彼氏から異常に愛されています

閉じ込めてしまいたい

[大翔side]


ケイタイを確認するが、既読にすらならないことに苛立ちが募る。
毎日毎日考えるのは優香のことだけだっていうのに、優香は拒絶するかのように返信をしてこないことが殆どだ。


何のためにケイタイを与えているのか分からない。
ため息をつくと、隣に座っていた奴が覗き込んできた。


「うわ、お前何通送ってるんだよ。引くわ」

「煩い。お前だって同じようなもんだろ」

「アイツが返信しないときは、返信するまで送ってやるけど。つうか、この短時間で送りすぎじゃね?」


思わず黙ってしまう。
確かに気づけばこの1時間ぐらいのうちに数十件は送っていた。
でも、仕方ないだろ。優香からの返信が来ないんだから。
俺がこうやって送っている間は俺のことを考えずにいられないはずだ。


「そんなにお前が夢中になるほどいい女なのか?その優香ちゃんって子は」

「優香の名前呼んでいいのは俺がだけなんだけど。殺すよ」

「怖っ!! 悪かったって、だからそれ離せっ」


ペン先を目のギリギリに突きつけている手を渋々降ろす。
他の男が優香の名前を呼ぶなんて許せるわけがない。


優香は俺だけのもので。
俺だけが独占できるのだから。



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