Caramel Praline

ある二人の帰路

















・・・・・






「なあ、もう勘弁してくれよ」






蓮さんや日野さんと別れてからもう一時間は経つだろうか





俺は隣を歩く顔だけはいい少女に向かってため息をつき言う







「急にこんなことして、…佑月さんにばれたらまた怒られるぞ」






その言葉に少女はにやりと笑う




「へえ?こんなことってなあに?」



ぐいと近寄ってきて上目使いで俺を見てきた



甘えるような表情に、これの中身を知らなかったら思わず赤面してただろう




「私は今日、以前偶然ぶつかっちゃった子と偶然再会して、たまたまご飯を一緒にすることになったからそのまま話しただけ。なんにも悪いことなんてしてないよ?」




「……」




「なにー?その顔はあ?」




俺は白けた顔をしてたんだろう




舞香は不機嫌そうに唇をすぼめられて俺を睨む




動作の一つ一つがあざといのは自分の容姿のレベルをわかってるからなんだろうか




「まあ」



ふと舞香はわざとらしくため息をつく




「たしかに今回はちょっと焦っちゃったかもだけどね?まさかあんなに怒ると思わなかったあ」





「ちょっとじゃないだろ」




本当にさっきは冷や汗が出たんだから


あの時の日野さんの表情を思い出すとぞっとする







0
  • しおりをはさむ
  • 40
  • 12
/ 214ページ
このページを編集する