Caramel Praline

5










「姫!これ俺のおすすめなんだ!食べてみて!」





「うん!じゃあ1つもらおうかな」





「姫川先輩!これもうまいっすよ!!」




「これもどうぞ!あ、飲みものいりますか!?」






「ありがとう、皆もここにあるもの食べてね?
飲みもの取りにいくなら私もいくよ!皆は何がいい?」








ほのぼのとした空気が部屋中に充満している





端から見れば一人のか弱い美少女がいかにもガラの悪い人達に囲まれている


通報案件だ







だが実態は1ヶ月に1度は行われるお菓子パーティ、それぞれが2、3個持ち寄ったお菓子を皆で分けあうものだ





そう、この他の地域にも名を馳せる街一の不良軍団の桔梗が




最初知った時はこいつら桔梗騙ってるミーハーお菓子同好会じゃねえの、とか思ったのも仕方ないだろう






ぶっちゃけ目の前できのこ派とたけのこ派が結託してアルフォート派を潰そうとしているのを見ると今でも疑いたくなる





ちなみに私はカントリーマアムだけど以前それを言ったら見たことのない白けた目を全員から向けられた、それとこれとは別らしい、納得いかん。







「桜ちゃんは何飲む?」




最初に持ってこようとした一人と一緒に二リットルのペットボトルを持ってきた姫に聞かれる





「オレンジジュース、お願い」



「はーい!」





私の分のオレンジジュースを注いだ紙コップを1つ手渡され、礼を言うと笑顔を返して隣にちょこんと座った






「…姫のお菓子は今回も人気だね」





姫の持ち寄ったお菓子が瞬く間に無くなっていくのを何気なく見ながら言った






「そうかな、皆の口にあったら嬉しいけど」





そう言いながら皆にすすめられたお菓子を美味しそうに食べてお茶を飲む姫に和む





他の奴らが次から次へあげたくなる気持ちがわかる






「あ、これ桜ちゃんが持ってきてくれたんだよね!私も大好きなの!」






姫が指してるのは確かに私の持ってきたお菓子、甘納豆やらふ菓子やらだ




スナック菓子やコンビニの新商品が並ぶ中、浮くだろうかと最初は懸念していたけど思いのほか好評だったので定番化してる







0
  • しおりをはさむ
  • 40
  • 12
/ 213ページ
このページを編集する