甘いカラダ 【完】

lesson.1 /執事の教育


「こちらが星羅お嬢様のお部屋でございます」


通された部屋に足を踏み入れた途端、如月を睨みつけた。


「ていうかさ、その星羅お嬢様ってなんなの? 」


「わたくしがお仕えする大切なお嬢様ですので」



「アタシ、お嬢様でもなんでもないじゃん。
ここの旦那様の奥さんになった人の妹ってだけでさ。姉貴の付属品だし。むしろお荷物……」


ずいぶん自虐的だなと、自分の口から出た言葉に驚く。


やっぱりアタシは傷心なのかもしれない。


そんな自分にもムッとする。


如月は脳内戦争勃発中のアタシを見て、優しく微笑んだ。


「貴女は奥様の妹君。
そして、本日からこの西園寺家でお過ごしになる……。西園寺家の親族である故、お仕えするわたくしからすればやはり”お嬢様”でございます」





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