甘いカラダ 【完】

lesson.3 /家系図


「まさか、星羅の首根っこを掴んで校内引きずり回す男が現れるなんてな」

「しかもちょーイケメン!」


おいおいおいおいおい。


誰が首根っこ掴まれた挙句、校内引きずり回されたって!?


事実を湾曲するにも程がある。


朝、登校して教室に入ったとたんに飛びついてきた沙耶と和哉の第一声に、ツッコミどころがありすぎてキレる気にもならねぇ。


「ちょっと引っ張られただけだろ」


「でもさー、星羅に触れることができる男がこの世にいるなんて!」


「しかもちょーイケメン!」


この二人、まじでナメてんな。


しかも沙耶、オマエはそれしか言うことないのか。


「「で、どういう関係!?」」


自分の席に座ったとたん、声をそろえて迫ってくる。


周りのクラスメイトも、聞き耳を立ててるのがバレバレだ。


校門をくぐったあたりから、好奇の目でヒソヒソされてたのは、結局のところみんなそこが知りたいんだろう。


「アイツはただの同居人」


そう言い捨てると、二人はさらに瞳を輝かせて身を乗り出してきた。


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