甘いカラダ 【完】



この先なにが起きるのか、わかっているのに夢から抜け出せない。


公園のブランコに揺られながらクレープを食べるアタシは、ぼんやりとラジコンで遊ぶ潤を眺めている。


そこに、数人の男の子が公園にドカドカと入ってきた。


7歳のアタシと6歳の潤。

小学校高学年で、ここらへんで有名な乱暴者の男の子たち。


潤はその子達をみて、ラジコンを動かす手を止めて顔を青ざめさせた。


アタシは、そんな潤と男の子たちをブランコを足で揺らしながらぼうっと眺めていた。



「おまえ、いいもん持ってるな」


「ちょっと貸せよ」


圧倒的な威圧感を見せつけながら近づいてくる男の子達に、潤は少しの抵抗を見せた。


ふーん。言われるままじゃないんだ。
潤のくせに。

そのラジコン、おじいちゃんからもらった大切な誕生日のプレゼントだもんね。


アタシは心の中でそう呟いて、ブランコを少し揺らした。


「ちょっとでいいからさ」


「それとも反抗するのか?」


少しずつ怒りをにじませてきた男の子達に、潤は青ざめながらラジコンカーとリモコンを抱えてアタシの元へと走ってきた。


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