甘いカラダ 【完】

「星羅、こんな朝っぱらから俺に会いに来たんだ?」


そう言いながら、ゆっくりと近づいてくる。


おいおいおい。
司の目がなんか妖しいって。


「これ返しに来ただけだよ」


ちょっと後ずさりしながら、持っていた司のブレザーをつきだす。


「……ありがとな」

一応、礼くらい言わないと。


そっぽを向いてぶっきらぼうにそう言うと、司は一瞬キョトンとして、またいつもの俺様笑みを顔中に広げた。


「かわいいじゃん」


低くかすれた声と共に、司は獣になった。





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