甘いカラダ 【完】

lesson.1 /乙女な余韻



「覚えてろよ!」


如月が消えたドアに、手元のクッションを思いっきり投げつけた。


でもクッションの中身は羽毛なのか、ものすごく軽くて、投げごたえのなさにかえってイライラする。


ちくしょう。


あいつ、なんなんだ。


いきなりこんなこと……!


でも、姉貴に言ったところでどうにもならないことは明確で。


あいつはそういう奴だから。


むしろ、姉貴がこうしろと命令したのかもしれない。


あいつならやりかねない。


なによりも、こんなこと姉貴に知られるわけにはいかない。


そしてお義兄さんにも……。


「泣き寝入りかよ」


そう呟いてベッドに身を投げた。


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