甘いカラダ 【完】

lesson.1 /俺様男


クソ長い廊下をキョロキョロしながら歩くものの、いっこうにトイレらしいドアが見つからない。


そうだよな。


こんなバカでかい屋敷だからって、デパートみたいにトイレのマークがついてるわけないよな。


家だということを忘れるくらいの広さだから仕方がない。


まぁ、アタシの膀胱貯蔵タンクはまだまだ余裕があるから、そこまで焦らなくてもいいんだけど。


でもなるべく早く見つけたい。


どれも同じドアに辟易しながら、ひたすら探し続けた。




「なに探してんの?」


突然の声に驚いて振り向くと。


そこには、金髪の男が立っていた。


誰こいつ?


白いシャツをはだけさせて、黒いパンツはやや腰パン。


一見チャラいようにも見えるけど、アタシの高校にいるようなギャル男の雰囲気ではない。


格好はラフだけど、どこか品が漂っている。


執事? 使用人? 誰?


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