甘いカラダ 【完】

lesson.5 /愛

アパートを飛び出たアタシは、その勢いのまま、如月が待つ車の横を走り抜けた。


抑えていた気持ちが爆発していて、とても車に乗れる状況じゃない。


今アタシは、ものすごく醜い顔をしていると思う。


こんな状態で如月に会えない。


如月が、命令ではなく自分の意志でアタシをお母さんに会わせた。


それは仕事じゃないってことだと思う。


それがすごく嬉しくて、信じられなくて、だからこそこういう結果になってしまったのを知られたくない気持ちもあった。


走って走って、すぐ目前に広がるあの公園に飛び込む。


誰もいない公園のベンチに座り、深呼吸をした。



0
  • しおりをはさむ
  • 3364
  • 2928
/ 428ページ
このページを編集する