甘いカラダ 【完】

lesson.5 /如月の正体


「入って」


姉貴に促されて入った部屋は、アタシや司の部屋よりもさらに大きく、真ん中に悪趣味な天蓋付きのベッドが置いてあった。


ベッドはキングサイズほどの大きさで。

嫌な予感がした。



「ここは私と崇さんの寝室よ」


「あ、そう」


何が言いたいのかわからなくて、軽く流す。


姉貴は意地悪く笑って、ベッドを撫でた。


「ここで崇さんに、毎晩愛されているの」


出た。

こいつの本性。


まじで性悪だな。

そんなことわざわざ妹に言う意図がわかんねぇ。


「だから?」


姉貴に冷たい視線を向けながら、アタシは変な汗が出るのを感じた。



「あんたに崇さんを初めて会わせた時から気になってたのよね。 崇さんを見る目つきが普通じゃないって」


いっぺんに汗が吹き出る。

やっぱりこの性悪女、気づいてやがった。


気づいていてわざとここにアタシを連れてきたんだ。


最低。


まじ性格悪ぃ。


「でもまぁ、いいわ。崇さんは私の夫だし。そんなことより……」


姉貴の目が妖しく光った。







0
  • しおりをはさむ
  • 3364
  • 2928
/ 428ページ
このページを編集する