甘いカラダ 【完】

「兄貴のやつ、こいつらが俺の弟子だって知ってて追わせてる。俺が弟子相手に本気を出せないってわかってんだ。俺も甘いよな」


そうか……。


司が指導した愛弟子たちだもんね。


ボコボコにできるはずがない。


「弟子たちも、俺には手を出せないだろう。兄貴はああ言ったけど。
だから星羅、お前を一点狙いでくる。さすがにこれだけの人数がいたら、誰も無傷で逃げ切ることは俺でも難しい」


司……。


アタシだけじゃなく、弟子たちをも傷つけたくなくてこうしたんだ。


「お前、やっぱいい奴だな」


「後でカラダで返せよ」


「ふざけんな」


二人で顔を見合わせて、少し笑う。


少しの休息。


でも、これからが闘いだ……。







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