甘いカラダ 【完】


思わず驚きの声が漏れてしまって、慌てて平静を装う。


まさかお義兄さんが選んだなんて。


嬉しいような、せつないような。


お義兄さんも、アタシにこういうのが似合うオンナになれって思ってるってこと?


……そっか。


まぁ、あの姉貴と結婚したんだもんな。


お義兄さんも、結局女らしい人が好きってことか。


姉貴の場合は性悪腹黒な裏を隠してるんだけどさ。


もう反抗する気もなくなって、大人しく着替えることにした。



「ちょっと。着替えるんだから出て行けよ」


アタシのおセンチな心の内を見透かしているような如月の瞳に、少したじろぐ。


こいつ、侮れない。



「5分後にまた来ます。失礼いたします」


如月はそう言い残し、一礼してあっさりと部屋を去っていった。




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