甘いカラダ 【完】

lesson.2 /学校

「おはよーーって、星羅、なにその顔ー!ぶはははははは~~~!!!!」


教室に入るなり、沙耶がアタシの顔を指差して大爆笑しやがった。


お前に言われたくないわ!


つけま3枚重ねのひじきみたいなまつ毛と、クレオパトラばりのぶっといアイラインしやがって。



教室中に下品な笑い声が響いて、クラスメイトたちがチラチラとこっちを見ている。



「うるせぇな。見せもんじゃねぇよ」


少し大きめな声で威嚇して、その視線を蹴散らす。


席に座ると、沙耶はいつもアホみたいに持ち歩いてる大きな鏡を見せてきた。


見なくたってわかる。


完全な寝不足で、目は半分しか開かないし、くまもひどい。


「学費稼ぐためにキャバクラで働き出したとか?」


「そんなんじゃねぇよ。しかも学費は滞納分も合わせて全部払ったし」


鏡を押し戻しながら得意げに言うと、沙耶は顔を引きつらせた。


「まじで!?ついに星羅が援交に走ったか……」


「ざけんなよ。まぁ、あしながおじさんが現れたっていうか」


「だから、あしながおじさんていう名のパパでしょ?」


「沙耶、てめぇ!」


素敵なお義兄さんをパパ呼ばわりしやがって!


沙耶の首を絞めると、ぐえぇぇと大げさにわめいた。


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