暴君総長さまのヒミツの恋人

怒濤の萌芽 /ホンモノ現れる

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「ゆずーっ、」


授業が終わって校舎を出ると、入り口の前で玲が手を振って待ってた。



「ルーの彼ったらまた迎えに来てくれてるのね!やっさし〜っ」


隣を歩いてたケイトがそれを見て、私の肩を叩きながら戯けてからかってくる。

私の事をルーって呼ぶケイトは、留学先の高校のクラスメイト。
柚瑠って発音が難しいらしくて、いつの間にか皆からルーって呼ばれるようになってた。

皆親切で優しい子ばかりのクラスで、その中でもケイトは1番仲良しの元気な女の子なんだ。





丁度 語学学校から高校に切り替わる時期に、玲が会いに来てくれて、仲直りしたんだけどね。


数日後に戻って来たパパとママと、もちろん玲も一緒に話をして、留学期間が終わるまでは私はこっちにいる事にしたんだ。


やっぱり色々考えてくれたパパの気持ちを無下にするのは嫌だったし、何より決めたからには留学や勉強をやり遂げたかったから。



私の気持ちを話すと玲は一瞬寂しそうな顔をしたけど、

「わかった。俺も柚瑠を応援するよ、でも…俺が会いに来るのは許してくれる?」

って言ってくれて。

言葉通り、この3ヶ月間にチームや学校が忙しいのに何度もこっちに会いに来てくれたんだ。



そして、今日は留学期間の最後の日。


クラスの皆と握手して別れを惜しんだけど、やっぱり玲の傍に居たいって気持ちが強くて早々に切り上げて学校から出て来ちゃった。


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