暴君総長さまのヒミツの恋人

怒濤の萌芽 /雌伏するのは誰

◆◇◆


「チッ、」

「ミヤ!体育館の裏の渡り廊下!」


後ろから付いてくるシンの声で目的地が定まった俺は、1分1秒さえ惜しい気持ちで必死で足を動かす。

何より危惧してたのにっ

LINEに気がつかないとかありえねぇっ


「クソッ!!!」








見えて来たのは10人程の人集り。

その少し離れた所に、男に羽交い締めにされてる加奈って女が居て、その斜め後ろ辺りにあの女が気味の悪い笑顔で立っている。


柚瑠がいねぇっ、


っと、人集りの中から呻き声と、人を殴る痛々しい音が聞こえて来て、


っ、

まさかっ……



「あっ」

あの女が俺に気が付いて嬉しそうに顔を輝かせた。

「チッ、」


俺が来た事に気がついた他の奴らは、何故かドヤ顔で俺を見るんだ。


「テメェら、…俺の女に何してんのか分かってんのか?ぁあ?!」


怒りで理性がぶっ飛びそうなのをギリギリ抑えて、周りの奴らに唸るような声をかけると、

「俺らッ!ミヤさんと姫の為にッ!」

「そうですよ!この女が邪魔してたんじゃないんですかっ?私達が姫を守りましたからっ!」


褒めてくれと言わんばかりの馬鹿な奴らに、俺の中で何かが弾けた。


「テメェの仕業かっ!!!!」





俺に抱きつこうと走り寄って来たあの女を思い切り蹴り飛ばして、

「クソアマが!!ブッ殺してやる!!!」



そこからの記憶は、プッツリと途切れた、、





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