暴君総長さまのヒミツの恋人

涙を了う /黎明





無事に終業式が終わって、今日も玲達のチームの溜まり場である廃倉庫にお邪魔する事になってて。


いつもの運転手さんが開けてくれた車のドアから、玲に手を引かれて降りると、そこには何時もよりも多いって一目で分かるくらいの人たちで埋め尽くされていた。



「っ、ひっ」


怖い……、


玲は不良だけど不良っぽく無いって言うか、玲だから怖くないけどっ

シンさんは紳士みたいな好青年の風貌だからちっとも怖くないけどっ

ケイくんは金髪だけど、ちょんまげをぴょこぴょこ揺らしてて可愛いから怖くないけどっ

りょーへーくんや太一くんは同じクラスっていうだけで不思議と怖くないけどさっ!!



頭つるつるとか眉毛無しとかっ

顔や耳がピアスだらけとか、、

……ぇ、昭和なパンチパーマやリーゼントスタイルの人も居るんだ…


見た目の風貌が怖すぎるよ…


しかも皆一斉に立ち上がって玲に低ぅーい声で挨拶するんだ。


「「「「ちわっす!!!」」」」


玲は軽く、

「おう」

なんて返してるけど、皆すっごく玲の事見てるよ!!

自動的に私も見られてる形になってて、凄い迫力なんだからっ!


「れっ、れー…」


繋いでいる手を引き寄せて玲の腕にしがみつくと、

「クックッ」

玲が喉を鳴らして笑ってるのが聞こえてきた。


「む。」

「ククッ ゆず、あいつら怖い?」


ふんっ ニヤニヤしちゃってさっ!

態とらしく聞いてくる玲がすっごく意地悪く見える。


「こっ、怖くないもんっ」

「ふはっ 震えてるのに強気だね」

「寒いだけだもんっ」


負けるもんかっ


「あははっ」

「もーっ なんで笑うのっ」

「ははっ ゆずが可愛くて」

「〜〜〜っれーの馬鹿っ」

「ゆず可愛いっ」




「ミヤ。いい加減にしてよ、毎回毎回いちゃいちゃデレデレして。今日はチーム以外にも傘下や同盟も居るんだけど」


「ヒィッ」

いつもは紳士的なシンさんが怖いっ

「チッ うるせ。柚瑠が怖がるだろうが」

「それならシャキッとしてよね」

「チッ、」


0
  • しおりをはさむ
  • 629
  • 732
/ 353ページ
このページを編集する