暴君総長さまのヒミツの恋人

epilogue /おかしな流れ




「れー、起きて」

「ん?んー…ゆず。もう少し…」

「ダメだよ、玲。今日は始業式なんだから」

「……行くのやめよ、休も?」

「クラス発表あるし、ダメだってば〜」

「俺とゆずは絶対同じクラスだから関係ないよ?」

「えっ」

「ふふふふふ 驚いた?って事で2度寝けってーい」

「きゃっ、わわっ」



ベットの中に引き摺り込まれちゃった。


……もう。


でも、まっ、いいか。



玲の身体に腕を回してぴったりくっつくと、その温もりに段々眠気を誘われて。



ちょっと幸せ、だ。



玲の匂いを大きく吸い込んで、目をつぶった。



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微睡みの中でうっすら聞こえる、話し声。


意識の覚醒とともに、徐々にクリアに聞こえる話し声は玲のもので。




「まだ寝てるから無理。」

「あ?」

「うるせ」

「起きたら行くに決まってんだろ」

「チッ、」



玲が一方的に話してるのは、電話だからだけど。

誰だろう……シンさん?



ゆっくり目を開けると、起きた私に気がついた玲が、

「分かった。ああ、チッ、起きたから。ふん」

乱暴に電話を切ったみたい。


「どうしたの、玲。シンさん?」

「ああ。早く学校来いって電話。うるさいよね」


悪態をつきながらも、支度を始める玲に倣って、私もベットから起き上がる。


「ゆず寝癖ついてる、かわいーっ」


笑いながらおデコにキスしてくれる玲は、シンさんの電話の時とは違ってご機嫌で。

私の手を引いて、洗面所まで連れて行ってくれた。





「玲、朝ごはん冷めちゃったけど…」


さっき玲を起こしに来た時に用意してたんだよね。


「ん、冷めてても良いよ、ありがと」


手を合わせて食べ始めたのを見て、私も手をつけた。


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