異世界転生~姫の中身はおっさん~

プロローグ

ある男は、45歳のおっさんだった。

引きこもりニートというやつだ。

親のすねをかじりまくり、いよいよ両親も他界してどうやって生きていこうかと考えていた。

兄弟姉妹はいない。親戚は助けてくれないだろう。

健康な体があるために、生活保護も受けれないだろう。

遺産はほとんどなかった。

引きこもりニートの時にゲームなどに課金しまくって、それは両親が生前分与してくれた遺産だったのだ。

それを、両親が死ぬ前からばかみたいに使って無双だぜひゃっほうしてただのバカな男は、数年先の未来なんて考えていなかった。

そして両親が他界し、もっているものといえば家だけだった。

衣食住のうち、衣住はなんとかなったが。

食がどうにもできなかった。


おっさんは、おっさんだった。

おっさんは仕事をすることもなく、残り少ない食物をもさもさと食って、生きていた。

社会の掃きだめの底辺にいたおっさんは、勇気を振り絞って、バイトすることにした。

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