異世界転生~姫の中身はおっさん~

聖地への道のりⅢ

「下だ!」

シルルアージュは、叫びながら宝剣を手に、魔族と切り結びあっていた。

下から、突き上げるように剣戟を繰り出してくる、西の魔王の腹心ニタリは、青い髪を風に翻した。

「シルル!」

もう少しで、その剣が心臓に届くという寸前で、ナルドがオリハルコンでできた剣をニタリとシルルアージュの間に割って入らせた。

ニタリは驚愕に目を見開く。

「そ、そんな馬鹿な!東の魔王ナルド様!!」

「消えろ」

ナルドは、鬱陶しそうに、ニタリを睨む。

「隙あり!」

ラザが、剣を繰り出す。

カルが、神聖魔法を打ち放つ。

イェルガが、補助魔法を放つ。

ニタリは押されていた。

魔族12人で形成された騎士で仕掛けた小さな戦。命令は、聖地に近づくシルルアージュ達を殺せという簡単なものだった。

魔族の上位貴族であったニタリ・フェスにとっては、人間を殺すことなど、食事をするようなものであった。

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