異世界転生~姫の中身はおっさん~

聖地トワァル

「ようこそ聖地へ」

天使たちが翼を広げ、世界樹のある聖地で足を踏み入れたシルルアージュたちを歓迎する。

天使と魔族は、敵対の末に休戦状況にあるため、魔王であるナルドを追い出そうとする者はいない。

「ほへー。ここが聖地かぁ」

幹を天空に広げる巨大な神木、世界樹。

世界樹を包むように街が作られ、そこに天使の恩恵に預かろうとしている人々が住む。

世界でも一番浸透している、聖教の信徒たちも住まう。

聖地トワァル。

それは巨大な空中都市であった。

「おい、この都市空中に浮かんでるぞ!」

「ほんとだね!」

「まじだ」

「すごいでござる!」

はしゃぐシルルアージュ。ナルド以外の三人もはしゃいでいる。

ナルドは、まるでシルフのように風に乗って行き交う天使たちを仰ぎ見ていた。


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