異世界転生~姫の中身はおっさん~

シルルアージュ誕生

「おぎゃああ、おぎゃああ」

元気な産声をあげて生まれてきた赤子の名はシルルアージュ。

アルティア王国の第2王位継承者として生まれた、可憐な姫君である。

アルティアにはすでに王太子がいた。

名はシュルツ。

シルルアージュとは7才離れていた。

「おおよしよし」

シルルアージュの母は、シルルアージュを産むと同時に亡くなった。

国王であるエドカインが、溺愛した元奴隷のメイドであった。

嫉妬に狂った正妃マリエンヌと第二王妃シリーが、暗殺者を放って毒を盛った。

シルルアージュの母親は、臨月間近の体であった。

毒はきいた。

本来なら、子供もろともに死ぬところであったろうが、シルルアージュの母親であったシーナは最後の力を振り絞って、この世にシルルアージュというアルティア王国第一王女を産み落とした。

「いい子だから、おおよしよし」

産まれた子供も、本来なら暗殺するはずであった。

だが、あまりの可愛さに正妃と第二王妃は、シルルアージュを自分たちの娘として育てることにした。

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