少年

最終章

アイムは地球の守護を担当することになった。
人類にとっては実質的な神になるのだ。

惑星と恒星を見てみたい欲求もあったけれど、それ以前に惑星と恒星の放つ神々しさがそれこそ神がかり的で、今のアイムには到底近寄れないと感じた為諦めた。
いずれ何の抵抗も無く入れるようになるだろう。


アイムは一旦地球へ戻って全域の現状把握をするため、地球への帰路についた。

過去現在未来の自分と対峙しながらアイムは自分のあり方を模索し続けていた。
アイムの心を変換した曲リベラの『彼方の光』が流れ出した。

ーーーーーリベラの歌声は次元通路になりそうだ…………ーーーーー

高次な存在を感じさせるリベラの声は、実際高次な存在に向き合ったアイムにさえ慈悲と癒しを与えた。


アイムはプロシキマbに立ち寄り、KIMUとAKANEに事の成り行きを報告してプレーブ6の今後永久的な協力を頼んだ。

『アイムが地球を守るなら、私達はアイムを守ります!』KIMU達はそう言った。
アイムはそんなプレーブ6を頼もしく思いながら、仏教者達はきっとコイツらを『金剛力士』と呼ぶだろうと一人苦笑いした。



地球へ戻るアイムは複雑な思いだった。
義務感や重圧感、希望、不安もあるが、喜びもまた大きい。なぜならアイムは人間を生物を地球を、そしてこの宇宙を心から愛している自分に気付いたからだ。
なにもかも愛しくて愛しくて堪らなかった。

その最も愛しいもの達を守護する役目を仰せつかったことに誇りと究極の喜びがジワジワ押し寄せてきていた。

地球がその美しい姿を見せ始めると、久しぶりの地球に、運命の人と輪廻の果てに遭遇したような感動を覚え、アイムは鳥肌立って震えた。
アイムの心変換曲がいつの間にかスターダストレビューの『夢伝説』になっていた。
アイムは感極まって号泣した。

心変換曲が今度はやはりスターダストレビューの『木蘭の涙』に切り替わった。

いよいよ地球に近づいてきた時、アイムは「俺はやるぞ!」と大声で怒鳴り自分を鼓舞した。
すると突然ブルーハーツの『情熱の薔薇』が響き、続いて『traintrain』が爆発した。

アイムは拳を振り上げて一緒に歌いながらバカ笑いになった。



自宅に着いても、ガンガンと大音響のカーステレオよろしく『traintrain』が鳴り響いていた。

アイムはすっかりポジティブになって宇宙船を降りた。





つづく






2018年10月6日(土) 投稿 著者アイカ(M・S)


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