線 香 花 火

forever


―ハル―


俺は母ちゃんに手を引かれて近くの海によく連れていかれた。


「海はどこまで続いているんだろうね」


「空はどこまで続いているんだろうね」


独り言のように母ちゃんはよく言っていた。


「永遠に…どこまでも続いてるといいね」

最後には必ずそう言うと、落ち着いたような笑顔で俺を見る。


小学校の高学年にもなると俺もだんだん海に行く理由が分かってきた。


それは…



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